3月3日(土)に「藪内 竜太氏講演会」を行いました。
藪内竜太氏は、絵本作家・薮内正幸さんの息子です。日本で唯一の動物画専門の美術館、薮内正幸美術館の館長でもあります。薮内正幸氏が美大にも行かず、精緻な動物画を描き、動物画家になったことから、「好きこそ物の上手なれ」というテーマに沿って、薮内正幸氏の功績について語っていただきました。
1日中、動物園で動物を観察し、動きを見て、家では、その動物に成り切ってご飯を食べたりされていたそう。ユーモアたっぷりに話してくださいました。
もともと図鑑を作るために、福音館に入社し、絵の研鑽に励まれたそうで、薮内正幸氏の動物画には、血管や毛の流れのちがいまで描かれているそうです。ぜひ、もう一度絵本を見返してみてください。
美術館が閉館となる冬の間は、全国をまわって、小学校などでも講演会をされているそうです。
当日は美術館の貴重な所蔵品の中から、絵本や児童書に使われたものの原画をお持ちくださいました。長年読み継がれている本ばかりですので、子どもたちからは「これ、みたことある!」の声が聞こえたり、子どもの頃みたことがあると懐かしそうにされている方もいらっしゃいました。絵本の力を感じた時間でした。
3月24日(土)から山梨県北杜市にある美術館が開館されます。行ってみたいと思います。